なぜYoutubeをはじめたのか - その2

その1ですら長かったのにまだあります。

 

 これはコロナは流行る前から思っていたことだけど、今の時代教師が黒板で授業をする必要ってある?。

昔は通信技術が発達していなかったから各地に人を配置して授業をする必要があったけど、通信技術が発達した現代においてその必要性が薄れている。はっきりいってその辺の雑魚い教師が授業を毎年毎年やるよりめちゃわかりやすい教師の授業を一回撮ってそれを配信した方がよっぽどいい。

 インプットだけなら映像授業の方が間違いなく効率的。実際、東進にも採用されているシステムだし、そのへんの質の悪い学校の教師の授業よりも確実によい。映像授業ならば生徒のレベルに応じて、進度やレベルも選べるというメリットもある。(さらっと言っているがこのメリットはかなり大きい。実際問題、足並みをそろえた授業は、できる子にとっては物足りなく、できない子はどんどん置いていかれるという途轍もないデメッリトが存在している。)

 ここで勘違いして欲しくないのは学校で授業することそのものの否定ではないということ。あくまで知識のインプットは映像授業で行って、学校の授業では英語なら英語で実際に話し合ったりする時間とか、数学なら作図や実際に展開図を組み立てて立体を作ってみるなどの手を動かす時間、理科なら実験、社会ならディスカッションなど、知識を実際「使う」機会を増やせばいいんじゃないかなと。要するに「アウトプット」の時間を学校ではもっと増やそうという話。

 いまは学校の授業は知識を詰め込んでテスト、受験乗り切って受験終わったらその知識は忘れる、みたいな状態。もちろん知識を詰め込むことはとても大事。知識がなければ考えることすらできない。だから知識量自体を減らすだけだったゆとり教育は失敗した。方法はただ一つ、詰め込む知識量を減らさずインプットの質を向上させる。そのために質の良い映像授業で効率よくインプットをおこない、浮いた時間をさっき言ったアウトプットの時間を増やす。

    やはり、実際に自分の手でモノを作ったりあるいは考えたりすることが一番の定着となる。てかなにより「楽しい」。この「楽しい」ってのはその1でも言ったけど自分の目標というかテーマで、勉強=苦痛みたいなのがなくなって欲しい。

これは建築学科の人間だからよくわかる。建築学科というのは究極のアウトプットの学科だからだ。得た知識をいかにして形に表現していくかを常に考えなくてはならない。

 

 

    今バイトしてる塾では、ちょっとこの自分の思想を実践している。例えば、6年生の小学生は「線対称」と「点対称」の単元を扱う。普通はテキストを使って進めるんだけど、そのテキストは「線対称は点と点を結ぶ線と対象線と________で交わる。」(答え. 垂直) みたいな問題をとく感じ。コレじゃ全然面白くない。だから、俺はテキストは閉じさせて白紙にテキトーな図を描き、「線対称を完成させてみて!」と出してみる。

     すると、今までダラダラとやっていた小学生が目を輝かせて「え~!どうやってやるんだろう~」と頭を悩ませ出す。(ホントにかわいい。) ヒントとして、紙を対象線に沿っておってあげて透かしてあげる。そうすると、対象となる点と点が対象線と90度で交わることが直感的に理解出来る。おそらくテキストをダラダラとやらせるよりよっぽど線対称が身についただろう。

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     他にも立体の展開図がわからない子に、職業柄()持ち歩いているカッターを使ってその場で切り出してみたりとか、とにかくいろいろやってる。

 

まぁ試す前から分かりきっていたけど、絶対に手を動かす方が楽しいし、楽しいから定着する。

今まではインプットの方法が生ライブ授業しかなかったが、今やその必然性もなくなった。インプットは動画や映像授業に任せ、アウトプットの機会を増やし教師はそれをサポートする存在となるのがベストなんじゃないかなと思っている。

 

 

もちろん理論ばかり語ってては世の中何も変わらない。ということでYouTube解説動画を自分が始めちゃおうという話。とりあえず自分が誰よりも分かりやすい映像授業、それも旧来の黒板を使ったものではなく動画の特性を活かしたものを作ることで「ほら、ライブ授業よりこっちの方がいいでしょ?」と証明したい。まぁもしかしたら「やっぱ映像授業ダメじゃねぇか」となる可能性もあるけど。。。

 

さっきもさらっと言ったけど、この方式は東進がすでに実践している。だがあろうことか東進はその一度収録した授業を1講座7,8万円で販売している。とんでもないぼったくりだ。確かに最初は画期的なシステムで一気に全国展開して大成功ではあったが、そろそろ時代が変わってきている。ただよびというYouTubeチャンネルをご存知だろうか。東進講師が東進をやめてYouTube動画を配信し始めたのだ。YouTubeの素晴らしいところは生徒と講師の間に直接お金のやりとりがないこと。広告収入で講師側にお金が入るわけだ。この新しい仕組みで授業料という概念が崩壊しつつある。もし、今後ただで質の高い授業がもっと観れるようになったら予備校はおろか東進すら潰れるんじゃないかなと予想している。(そして生き残るのが個別指導塾。)僕もただよびと全く同じことをしている。(僕の方が始めるの1週間早かったけどね!)

ということで、今後はますますYoutubeで勉強するのが当たり前の時代、映像で勉強するのが当たり前の時代が来ると踏んでいる。

 

でも映像授業ならなんでもいいかっていうと自分はそうは思わない。今の映像授業は黒板やホワイトボードを使った授業動画ばかりだ。要するに普段やっている授業を動画に撮っているだけなのだ。これでは動画のメリットを半分も活かせない。

もっとせっかく動画なんだから動画の特性を活かすべきだし、というかなにより黒板を映した授業って見る気失せるんだよね!

 

 

脳死的に黒板で授業し続けること今の体制を考え直す必要は間違いなくあると感じてる。有名な理系Youtuberヨビノリはあえて黒板を使っている。実際数学などは黒板を使うメリットがあると思う。論理の流れは黒板でも十分に伝わるからだ。ヨビノリたくみは板書の時間を編集でカットして効率化している。この辺もさすがという感じだ。

だが、こと自分がメインでやっている社会に関しては黒板を使うメリットが一つもない。

黒板に「寝殿造」と書くよりもさっさと源氏物語絵巻を見せた方が早い。

元禄文化は華やかな文化が栄えた」なんて黒板で書くよりさっさと尾形光琳の燕子花図をバンッと見せてしまえばいいのだ。

生徒たちは口を揃えて「歴史は覚えられないから苦手」と言う。そりゃそうだ。教え方にリアルさがないから頭に残らない。説明の省略された問題集ばかりやっていて「華やかな文化が栄えた」なんて具体性がわかない字面を覚えることになるからだ。

歴史に限らす地理もそうだ。地理は地図と照らし合わせながら勉強するのが一番いい。あとは実際にみることも効果的。俺の動画では積極的にGoogleEarthを使ってる。黒板で書く三角州の図より実際に広島の三角州の衛星写真を見せた方が実感が湧く。というように知識をよりリアルに見せることで確実に印象付けることができる。

いままではインターネットとかGoogleEarthもなかったから地図帳、資料集で頑張るしかなかったけど、いまはいくらでもやり方がある。

 

理想を言えば、プログラミングとかも勉強してクイズ形式とかそういうソフトもつくれればいいんだけどね。

 

ということでなぜYoutube始めたのか、その理由の二つ目の話です。ようするに時代遅れな生ライブ授業、もっと言えば時代遅れ映像授業に一石投じてみたかった、という話です。最後まで読んでくれてありがとう!